「解体屋は稼げるって聞くけど本当?」「体力的にきつい割に、給料が安かったらどうしよう…」 解体業に興味を持ちながらも、こうした不安からあと一歩を踏み出せない方は少なくありません。
しかし近年、解体業は未経験からでも収入を伸ばしやすく、あえてこの道を選ぶ人がいるのをご存知でしょうか?都市再開発や空き家対策などにより、解体需要は右肩上がり。仕事量が途切れないため、「安定して稼げる環境」が整っているのがその理由です。
この記事では、建設業に特化した求人のプロが、解体屋のリアルな給与事情と、未経験から着実に年収を上げるためのキャリアパスを解説します。
解体屋(解体工)の給料はどれくらい?【リアルな年収相場】

解体業の給料は、働き方や経験年数によって幅がありますが、建設業の中でも比較的高水準にある職種の一つです。まずは未経験者や一般作業員クラスの収入から見ていきましょう。
未経験・作業員の平均年収と日給
未経験からスタートした場合、解体業の年収は400万円〜450万円前後が一つの目安とされています。これは日本の全産業平均年収と比較しても遜色ない数字であり、特別な資格や学歴が不要な職種としては、初年度から高い水準を期待できます。
地域や会社によりますが、未経験者の日給相場は1万円〜1万3,000円程度が一般的です。
たとえば日給1万2,000円で月25日稼働した場合、
1万2,000円 × 25日 = 月収30万円
となります。ここから社会保険料や税金が差し引かれますが、未経験でも安定した生活水準を見込みやすい金額と言えるでしょう。
一方、日給制は、雨天による現場中止や、ゴールデンウィーク・お盆・年末年始といった長期休暇の影響で、月ごとの収入が変動しやすい点に注意が必要です。そのため近年では、こうしたリスクを抑えるために月給制を採用する会社も増えています。
経験者・職長クラスの給料
現場経験を積み、重機の操作ができるようになると、年収500万円〜600万円以上が現実的なラインになります。
さらに職長として現場をまとめる立場になると、職長手当や管理手当が加算され、収入は一段と安定します。
また、解体業では賞与の有無が年収を大きく左右します。受注量や現場の実績に応じ、業績と連動したボーナスを支給する会社も多く、同じ月給でも年収に大きな差が出ることがあります。
地域による給料格差(東京・大阪・地方)
解体業の給料水準は、地域によっても異なります。東京や大阪などの都市部は工事件数が多く、工事単価も高いため、全国的に見ても給与水準が高めです。
求人情報をもとにした年収データを見ると、東京都では500万円台前半、大阪府では480万円前後が一つの目安とされており、都市部では比較的高い水準の求人が多く見られます。一方、青森県や高知県では360万円〜370万円前後※となっており、地域によって差があることが分かります。
ただし、地方でも出張手当がつく現場や、大規模プラント、特殊解体を扱う会社では高収入が期待できるケースがあります。単純に勤務地だけで判断せず、仕事内容や手当の有無まで含めて条件を確認するようにしましょう。
※出典:求人ボックス 給料ナビ「解体の仕事の年収・時給・給料」
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解体屋(解体工)で「年収1000万円」は現実的に可能?

解体業で年収1000万円を稼ぐのは簡単ではありませんが、働き方次第では現実的な目標になり得ます。ポイントは、会社員として働き続けるのか、独立開業して立場を変えるのかという点にあります。
作業員のままでは難しいが「独立」なら1000万は可能
作業員として働く場合、給料は日給や月給がベースとなるため、年収には一定の上限があります。そのため、作業員のままで年収1000万円に到達するケースは極めて稀です。
一方で、一人親方として独立したり、法人化して仕事を請け負う立場になると、年収1000万円以上を目指すことも可能になります。
会社員として高収入を目指すなら「職長」か「現場監督」
独立せず、会社員のまま収入を伸ばす道もあります。現場をまとめる職長や、工事全体を管理する現場監督になれば、手当が加算され、一般的な作業員よりも高い年収を目指せます。
解体業では、現場を任せられる人材ほど評価が高く、収入にも反映されやすいため、責任ある立場を目指すことが年収アップにつながります。
解体屋(解体工)の給料アップに必要な「資格」と「スキル」

解体業で安定して収入を伸ばしていくためには、現場経験に加えて、資格やスキルを段階的に身につけていくことが欠かせません。とくに重機や安全管理に関わる分野は、評価や給料に直結しやすいポイントです。
必須級!給料アップに直結する資格
解体業でまず取得しておきたいのが、「車両系建設機械運転技能講習(整地・運搬・積込み用及び掘削用)」です。 これに加え、「車両系建設機械運転技能講習(解体用)」も修了していれば、重機を使った作業を任される機会が増え、現場での役割も広がります。
さらに経験を積んだ後は、「解体工事施工技士」の資格も評価されやすくなります。解体工事に関する専門知識を持っていることが評価され、管理的な立場を目指すうえでも有利です。また、近年はアスベスト対策の重要性が高まっており、石綿作業主任者の資格を持っている人材は、多くの現場で重宝される傾向があります。
現場で評価されるスキル
資格と同じくらい重要なのが、現場での立ち回りやスキルです。重機の操作では、ただ動かせるだけでなく、周囲に配慮した繊細な操作ができるかどうかが評価を左右します。
また、解体工事は騒音や振動が出やすいため、安全管理能力に加えて、近隣への配慮や説明ができるコミュニケーション力も欠かせません。こうした対応ができる人材は、現場を任されやすくなります。
解体業は「段取りが8割」と言われる仕事でもあります。作業の流れを先読みし、ムダなく進められる人ほど、現場での信頼が高まり、昇給につながりやすくなります。さらに、ダンプの運転や足場の組立、ガス切断など、複数の作業をこなせる多能工(マルチスキル)としてのキャリアと技術を磨けば、現場で重宝され、給料アップも期待できるでしょう。
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正直きつい?解体屋の仕事内容と将来性

解体業は「きつい」「汚い」といったイメージを持たれがちですが、実際の仕事内容や将来性を知ると、見え方は少し変わってきます。大変さと同時に、この仕事ならではのやりがいも確かに存在します。
きつい・汚いと言われる理由とやりがい
解体屋の仕事は、バールや工具を使った内装解体から、重機を使ったビルや工場の解体まで幅広くあります。現場によっては粉塵が舞い、騒音や振動も避けられません。体力的な負担があるのは、正直なところです。
一方で、解体業ならではのやりがいもあります。長年使われてきた建物が、計画どおりに解体され、更地になっていく過程を見届ける仕事はそう多くありません。街の再開発や建て替えの第一歩を担い、景色を更新していく実感を得られる点は、解体業ならではの魅力と言えるでしょう。
AIに奪われない仕事!解体業の将来性
高度経済成長期に建てられた建物が更新時期を迎え、全国的な空き家問題も深刻化しています。加えて、国の空き家対策を定めた法律では、管理が不十分な空き家について、自治体が是正や除却を促しやすくなる仕組み※が整えられました。こうした制度面の後押しもあり、解体工事の需要は今後も安定して続くと見られています。
また、解体工事は現場ごとに条件が異なり、周囲への配慮や安全管理、作業手順の判断が欠かせません。こうした工程は、AIやロボットによる完全な自動化が難しく、人の判断と技術が不可欠な仕事です。そのため、解体業は将来にわたって必要とされ続ける職種と言えるでしょう。
※参照:国土交通省「空き家対策について(空家等対策の推進に関する特別措置法)」
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まとめ

解体業は体力的に大変な側面がある一方で、未経験からでも高収入を目指しやすく、将来性も高い仕事です。未経験スタートでも年収400万円〜450万円前後が一つの目安となり、経験を積んで重機を扱えるようになれば、500万円以上を目指すことも十分に可能です。
また、解体業は資格やスキルが収入に直結しやすい分野でもあります。重機関連の資格や安全管理の知識を身につけ、段取り力や多能工としての技術を磨くことで、着実に評価が高まり、年収アップにつながっていきます。
空き家対策や建物の更新需要といった社会的背景もあり、解体工事の需要は今後も安定して続くと見られています。環境を選び、経験を積み重ねることで、長く働きながら収入を伸ばしていける仕事と言えるでしょう。
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解体工として長く安定して働けるかどうかは、どの会社で経験を積むかによって大きく変わります。特に未経験からスタートする場合は、現場での育成体制や、重機の資格・安全関連資格の取得をどこまで支援してくれるかが、その後の収入やキャリアに直結します。
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