鳶職がかっこいいのはなぜ?魅力と未経験から鳶職がおすすめな理由を解説!
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CJマガジン編集部

2025年09月26日

2025年09月26日

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鳶職がかっこいいのはなぜ?魅力と未経験から鳶職がおすすめな理由を解説!
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高層ビルが立ち並ぶ街並みを見上げたとき、その建設現場で働く人々の姿に、思わず目を奪われたことはありませんか?

特に、高所で専門的な作業を担う「鳶職(とびしょく)」は、古くから建設現場に不可欠な専門職であり、「現場の華」とも呼ばれてきました。しかし、そのかっこよさの正体は、一体どこにあるのでしょう。

この記事では、鳶職が「かっこいい」と言われる理由から、仕事の魅力と将来性、そして未経験の方こそ、鳶職がおすすめな理由まで、あなたの知りたいこと全てを徹底的に解説します。

鳶職が「かっこいい」と言われる理由

多くの人が鳶職に対して抱く「かっこいい」というイメージ。それは単なる印象論ではなく、彼らの仕事の本質に根差した、明確な理由が存在します。ここでは、そのかっこよさを構成する4つの要素を深掘りしていきましょう。

高所での専門的な作業

鳶職が「かっこいい」と言われるのは、やはり地上数十メートルの高所で作業する姿でしょう。一般の人なら足がすくむような高さでも、鳶職人はスムーズに足場を移動し、鉄骨を組み立てたり資材を吊り上げたりします。これは、徹底した安全管理と経験に裏打ちされた技術の賜物です。普通の人が「不可能」と感じる状況で、鳶職人が平然と作業を進める姿は、まさに「かっこいい」と言われる理由なのです。

究極のチームプレー

鳶職の仕事はチームワークが命です。建方や足場の組み立てなどは、一人でできるものではなく、仲間同士の呼吸を合わせることで初めて成り立ちます。

相手の動きを察して次の工程を進めるような連携は、強い信頼関係があってこそ可能になるもの。まるでスポーツチームのような一体感が、鳶職をより一層かっこよく見せています。

無駄のない動きと高い技術力

現場での鳶職人の動きは洗練されており、資材を持ち運ぶ、組み上げる、位置を調整するといった一連の動きには無駄がなく、効率的です。これはプロだからこそできる技術であり、見ている人を自然と惹きつけます。街中でふと目にするその洗練された姿は、道ゆく人々の目にも『かっこいい仕事』として映るのです。

他の職人の安全を支える責任感

「建設現場は鳶で始まり、鳶で終わる」と言われるように、鳶職は現場全体の安全を支える役割を担っています。彼らが安全な足場を組まなければ、他の職人は作業を始めることすらできません。そして、すべての工事が終わった後、最後まで現場の安全を見届けて足場を解体するのも鳶職です。すべての職人が安心して働ける環境をつくるという責任感と誇りが、鳶職の仕事を一層「かっこよく」見せているのです。

かっこいいだけじゃない!鳶職の将来性と仕事の魅力とは?

職業としての鳶職には、外面的なイメージだけでなく、キャリアとしての確かな将来性と魅力が存在します。

建設現場に不可欠な存在

建設現場において、鳶職人は決して欠かすことのできない存在です。高層ビルや橋梁などの大規模建設はもちろん、住宅やマンションの新築、リフォーム、メンテナンスに至るまで、足場なくして工事は始まりません。また、国土交通省の統計が示すように、建設投資は長期的に安定しており、鳶職の需要がなくなることは考えにくいでしょう。たとえ新築着工数に多少の変動があっても、既存の建物の修繕や改修といった工事は絶えません。このように、鳶職は景気の波に左右されにくく、常に仕事のニーズがあるという強みを持っています。

AI時代でもなくならない仕事

建設業界でもAIやロボット技術の導入が進んでいますが、鳶職の仕事は、その多くがAIに代替されにくい専門職です。足場の設置や鉄骨の組立は現場ごとに条件が異なり、臨機応変な判断と熟達した技術が不可欠です。さらに足場は日ごとに天候や工程の進み具合に合わせて調整が必要であり、細やかな判断を伴います。作業者の安全を左右する責任も大きく、AIや機械では担えない部分が多いのです。

また、高低差や段差がつきものの建設現場の仕事は、ロボットに不向きという指摘もあります。

人手不足が課題となる現代において、鳶職の専門技術を持つ人材の価値はむしろ高まっており、非常に将来性がある仕事といえるでしょう。建設需要が途切れない限り、鳶職は社会的にも必要とされる仕事なのです。

地図に残る仕事ができる大きな達成感

自分が組み上げた足場や鉄骨を基盤に、巨大な建物が完成していく。そんな過程を間近で見られるのも、鳶職の大きな魅力です。完成した建物は長年にわたり多くの人に利用され、文字通り「地図に残る仕事」となります。家族や友人に「自分が関わった」と胸を張れる達成感は、他の職種ではなかなか得られない喜びです。加えて、建物が竣工した後もランドマークとして街の風景に溶け込み、地域社会を支え続けます。次世代に残る形をつくるという実感は、働くモチベーションにもつながります。

建設業界の将来性については、こちらをご覧ください。

》建設業に未来はないと言われる理由は?将来性や未経験でも活躍できる業界の魅力を紹介!

「未経験こそ鳶職」がおすすめな理由

魅力的な鳶職ですが、「自分には無理だろう」と諦める必要は全くありません。むしろ、鳶の世界は「やる気」さえあれば、誰にでも門戸が開かれている、未経験者にこそおすすめしたい職業なのです。その理由を解説します。

資格がなくても始められる

鳶職は、特別な資格や学歴、経験がなくてもスタートできるのが特徴です。多くの会社が未経験者を積極的に受け入れており、入社後に安全教育やOJT(現場研修)を通じて、基礎から着実に技術を習得できます。まずは「フルハーネス型墜落制止用器具特別教育」といった安全に関わる特別教育から始まり、「玉掛け技能講習」、「高所作業車運転技能講習」などの資格を段階的に取得して対応できる作業の幅を広げていくのが一般的です。そのため、ゼロからプロフェッショナルを目指せる環境が整っています。

さらに資格取得は給与や手当の増加にも直結するため、努力が報われやすい点も大きな魅力です。加えて、会社の多くは人材育成に力を入れており、資格取得費用の補助や制度を整えるところも少なくありません。特に若手を積極的に育てたいと考える会社が増えており、ステップアップしやすい環境が整っています。

一生ものの技術が身につく

鳶職として身につけた技術は、全国どこへ行っても通用する、まさに「一生もの」のスキルです。足場の組立・解体、鉄骨建方、重量物揚重、合図・段取り、安全管理といったスキルは、いずれも現場ごとに条件が異なるため、経験が問われます。そのため、職場を変えた場合も、経験と資格がそのまま信用となり、好待遇が期待できるでしょう。将来、地元に戻って働きたくなったり、別の地域で心機一転頑張りたくなったりした時でも、鳶職のスキルがあれば仕事を見つけるのに困ることはありません。自分の腕一本で生きていけるという自信は、人生を豊かにする上で大きな強みとなります。

職長や独立を目指せるキャリアパス

経験を積めば、現場を指揮する職長としてチームをまとめる立場にキャリアアップできます。さらに 「とび技能士(国家検定)」や「足場の組立て等作業主任者」、将来的には「建築施工管理技士」などの国家資格を取得すれば、より責任ある仕事を任されるようになり、給与面でも期待ができます。

またこれらの資格は独立開業の際にも大きな武器となり、自分の会社を立ち上げる道も開けます。実際に、年収1000万円を超える鳶職人も存在します。独立すれば大きな責任を伴うものの、同時にかけがえのないやりがいを味わうことができ、地域の建設業を支える存在として貢献することもできるでしょう。

鳶職の年収についてはこちらをご覧ください。

》鳶職の平均年収は〇〇万円!給料アップ術と1000万円を目指す方法を徹底解説

まとめ

鳶職のかっこよさは、高所での華麗な作業といった見た目だけではありません。それは、高所での冷静な判断力、仲間との固い絆、洗練された技術、そして現場全体を支える強い責任感にあります。

さらに、AIにも代替されにくい確かな将来性を持ち、未経験からでも「手に職」をつけて、努力次第で高収入や独立も目指せるなど、鳶職はこれからの時代を生き抜くための魅力と可能性に満ちた、挑戦しがいのある素晴らしい職業です。

「手に職をつけたい」「地図に残る仕事がしたい」と思う方にとって、鳶職は最適な選択肢の一つと言えるでしょう。

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