大工の種類は何がある?仕事内容や向いている人の特徴を解説
コラム
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CJマガジン編集部

2025年11月07日

2025年11月07日

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大工の種類は何がある?仕事内容や向いている人の特徴を解説
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「自分の手で何か大きなものを創り上げたい」「一生モノのスキルを身につけたい」

建設現場で欠かせない「大工」は、そんな想いを持つあなたに最適な仕事かもしれません。

大工は、木の性質を読み、図面をもとに空間をつくりあげ、人の暮らしを支える建物を形づくるプロフェッショナルです。

住まいづくりの根幹を担う重要な仕事でありながら、未経験からでも挑戦でき、技術を積み重ねるほどに評価が上がり、キャリアを築くことができるのも大きな魅力です。

しかし、一口に「大工」と言っても、実は様々な種類があることをご存知でしょうか?

この記事では、大工の主な種類と仕事内容、向いている人の特徴をわかりやすく整理し、徹底解説します。

そもそも「大工」とは?基本の仕事内容

家が建つまでにさまざまな職人が関わりますが、図面を立体に変える中心にいるのが大工です。単に木を切って釘を打つだけの仕事ではありません。木材の性質を理解し、図面を読み取り、納まりを工夫しながら建物の完成度を高めるのが、大工の仕事です。

大工とは「木造建築のプロフェッショナル」

大工は主に木材を扱い、新築・増築・リフォーム・修理を担います。設計図を読み解き、構造や仕上げの納まりを考えながら、現場条件に合わせて最適な方法で形にしていきます。活躍の場は戸建住宅をはじめ、店舗や商業施設、社寺建築まで幅広く、地域の建築文化を支える存在です。

大工の主な仕事内容

大工の工程は大まかに三つに分かれます。

①加工(刻み)

設計図に基づき、現場で使う木材に墨付け(すみつけ)と呼ばれる作業で木材に基準線や穴の位置を記し、鋸(のこぎり)や鉋(かんな)、電動工具を使って接合部を加工します。

近年では、工場で木材をあらかじめ自動加工する「プレカット」が主流になっています。これにより、現場での作業効率は劇的に上がりました。しかし、プレカットされた材料が現場でピッタリはまらない場合の微調整や、リフォーム現場での複雑な加工、伝統工法を用いる場合などは、今も昔も大工の手による高い加工技術が必須です。

②組み立て(建て方)

加工した木材を現場に運び、柱(はしら)や梁(はり)、小屋組(こやぐみ:屋根を支える骨組み)を一気に組み上げます。

クレーンで吊り上げた太い柱や梁を、図面通りに正確な位置に収め、組み上げていきます。この作業は建物の骨格をつくる重要な工程で、安全確保と段取りの良さが工期を左右します。

③造作(仕上げ)

骨組みができたあと、床・壁・天井、階段、窓枠やドア枠、造り付け収納など、人の目に触れる部分を整えます。見た目だけでなく、使い勝手や耐久性まで考えて仕上げる非常に繊細で重要な工程と言えます。

あなたはどれを目指す?代表的な大工の種類

同じ大工でも、つくる建物の種類や担当する作業によって求められる技術は少しずつ違います。自分の得意なことや、ものづくりのどんな部分が好きかを重ねて選ぶとよいでしょう。

家屋大工(町大工・木造大工)

最も一般的な大工であり、多くの人が「大工」と聞いてイメージするのがこの「家屋大工」です。

戸建住宅の新築から、リビングを広げたり子供部屋をもう一部屋つくったりといったリフォーム、部分修理まで幅広く対応します。木材の加工から建て方、造作まで一連を担当することが多く、家づくり全体を見渡せるのが特徴です。お客様との距離が近く、「ありがとう」の言葉を直接聞ける機会が多いのも、この仕事の大きな魅力と言えるでしょう。

地域に根ざして働きたい人や、人の暮らしの基盤に幅広く関わりたい人に特におすすめの職種です。

型枠大工(かたわくだいく)

家屋大工が「木造」のプロなら、「型枠大工」は「鉄筋コンクリート(RC)造」のプロフェッショナルです。

マンションやビル、橋などの鉄筋コンクリート造(RC造)の現場で、コンクリートを流し込むための型枠をつくり、組み立てる専門職です。コンクリートが設計通りの強度と形になるよう正確に型枠を作り、コンクリートが固まったらその型枠を解体するまでを担当します。この型枠の精度が、そのまま建物の強度や仕上がりの美しさに直結するため、非常に重要な工程です。

木造住宅とは異なり、マンション建設や公共工事では欠かせない職種で、大規模な建造物に関わることが多いのも特徴と言えます。スケールの大きな構造物を手がけたい人、図面通りに正確に仕上げるのが得意な人に向いています。

宮大工(みやだいく)

神社や仏閣、城郭など、伝統建築の新築や修繕・復元を専門とする職人です。

最大の特徴は、釘を使わず木を組み合わせて強度を出す「木組み」など、古くから受け継がれる建築技法を扱います。技術的にも非常に高いレベルが求められるほか、建築様式や歴史的背景への理解も必要とされます。

一人前になるには長い年月がかかりますが、文化を未来に受け継ぐ誇りがこの仕事の原動力です。日本の伝統や建築美に惹かれる人、粘り強く技を磨きたい人に向いています。

造作大工(ぞうさくだいく)

室内の枠まわりや建具、造り付け家具、カウンターや棚など、暮らしの使い勝手と印象を左右する部分を手がけます。現場では「造作(ぞうさく)」や「内装」と呼ばれ、納まりだけでなく、手触りの良さまでこだわって仕上げる繊細な作業です。

リビングや和室など、完成後に人の目に最も触れる場所をつくるため、美的センスと丁寧な仕事が求められます。手先が器用で、細部の美しさにこだわりたい人、インテリアが好きな人に向いています。

他にもある!専門に特化した大工たち

大工の世界には、ほかにも高い専門技術が必要とされるジャンルもあります。

たとえば木造船を建てる船大工(ふなだいく)、茶室や数寄屋造りの住宅・料亭など、伝統的な意匠を手がける数寄屋大工(すきやだいく)などがその代表です。

扱う建物や構造が変われば、求められる技術や道具も異なります。どの分野でも共通しているのは、木を理解し、正確に形へと仕上げる力です。そのなかで自分の「好き」や得意分野と、現場の需要が重なる領域を見つけられれば、技術の伸び方も大きく変わるでしょう。

大工として働く3つの「やりがい」

それぞれ専門分野は違いますが、大工として働くことには共通した大きな「やりがい」があります。

自分の仕事が「形」として何十年も残る

自分が携わった建物が地図に載り、そこで人々が暮らし、働き、何十年もの間、その場所の風景の一部となります。 「あの家は俺が建てたんだ」「あのビルは自分が型枠を組んだんだ」と、自分の仕事の成果が目に見える形で残り続けることは、何物にも代えがたい誇りと達成感を与えてくれます。

直接「ありがとう」を受け取れる

完成時の喜びや、暮らし始めてからの一言など、利用者からの感謝を直接感じられる機会が多いのも大工の魅力です。住宅ではお客様と接する場面も多く、自分の仕事が誰かの生活に役立っていることを実感できます。そうした経験が、次の現場での精度や段取りを高める原動力になります。

技術が「一生の財産」になる

大工の技術は、経験を重ねるほど確実に上達し、それが「自分自身の市場価値」に直結します。材料の扱い方や道具の使い方、工程全体の段取りなど、現場で培った力は他の仕事にも代えがたい財産です。AIやロボットに代替されにくい「技術」は、一度身につければ誰にも奪われることのない「一生モノの資産」となります。技術さえあればどこでも働ける安定感も大きな魅力です。

大工に向いている人とは?求められる資質とスキル

では、どのような人が大工に向いているのでしょうか?未経験から目指す上で求められる5つの資質をご紹介します。

ものづくりが好き

ものをつくる過程を楽しみ、完成に向けて創意工夫ができる人は、大工に向いています。図面と実際の仕上がりを照らし合わせながら、精度を高める考え方が自然と技術が身につくでしょう。

体力と健康に自信がある

材料の運搬や高所での作業など、大工の仕事は体力を必要とする場面が多くあります。夏の暑さや冬の寒さに対応しながら作業を進めるため、体力と自己管理が欠かせません。

とはいえ、長く続けるために大切なのは、仕事への情熱を絶やさず、かつ無理をせず自分のペースを保つことです。経験を重ねたベテラン大工の中には、体力だけに頼らず、段取りや道具の工夫、高いスキルで効率よく動く人も多くいます。健やかに長く現場で活躍し続けられる力が、何よりの強みになります。

チームで働く協調性がある

大工の仕事は一人では完結しません。大工たちのチーム内だけでなく、水道、電気、左官など多くの職種と連携し、段取りをすり合わせながら完成を目指します。挨拶や報連相を欠かさず、周囲と気持ちよく仕事を進められる人は、どの現場でも信頼されます。

諦めずに続けられる粘り強さ

大工は未経験者からでもスタートしスキルアップできる仕事ですが、技術は短期間で身につくものではありません。最初のうちは、先輩の指示が理解できなかったり、うまく作業ができずに失敗したりすることも多いでしょう。原因を考え、道具の扱い方や木材の癖を体で覚えていく地道な積み重ねが必要です。時間をかけて丁寧に取り組める粘り強さが、確かな技術につながります。

正確さと空間認識力

図面が二次元であるのに対し、大工がつくる空間は三次元。図面をもとに、立体的な構造をイメージし、正確に組み上げる力が求められます。数ミリ単位の調整や、どこで寸法を吸収するかといった判断は、現場の完成度を左右します。空間のイメージを把握できる人は、造作や建て方の工程で大きな強みを発揮します。

まとめ

 

この記事では、大工の基本的な仕事内容から代表的な種類、そしてその「やりがい」や「向いている人の特徴」について詳しく解説しました。

「自分は家屋大工に興味がある」「型枠大工に挑戦してみたい」 そう思った方も、専門的な世界だけに、未経験からのスタートに不安があるかもしれません。

しかし、心配は不要です。大工の世界は、むしろ未経験者にこそ門戸が開かれています。

どの分野に進むとしても、大工は「自分の仕事が形として残る」という大きな達成感と、「一生モノの技術が資産になる」という将来性を得られる、非常に魅力的な仕事です。

そして、そのキャリアのほとんどは「未経験OK」「学歴・資格不問」の求人からスタートします。入社するために必須の資格はなく、多くの場合、まずは「見習い」として工務店や建設会社に就職し、先輩の手伝いをしながら現場で技術を学んでいきます。

もしこの記事で、少しでも大工の世界に興味を持ったなら、あなたの「やってみたい」という気持ちを、具体的な行動に移してみませんか?

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