建設用語集

ばっ気

ばっき

ばっ気とは、液体、特に水の中に、空気あるいは酸素を強制的に供給し、効率的に接触・溶解させる操作のことです。「曝気」と漢字で表記されることが多く、英語では「エアレーション」と呼ばれます。この操作は、水質浄化や生物飼育など、様々な分野で重要な目的のために実施されます。最も代表的な応用例は、下水処理場や工場排水処理施設、あるいは浄化槽における生物処理プロセスです。汚水中に含まれる有機物などの汚濁物質は、酸素を必要とする好気性微生物(細菌など)の活動によって分解・除去されます。ばっ気は、この微生物に対して十分な酸素を供給することで、その活動を最大限に活発化させ、汚水の浄化効率を大幅に高めるために不可欠な操作です。また、湖沼やダム貯水池、池などの閉鎖性水域において、水の循環を促進して底層の貧酸素状態(酸素欠乏状態)を解消したり、それによって引き起こされる硫化水素などの悪臭物質の発生を抑制したりといった水質改善の目的でも用いられます。

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