建設用語集

馬鹿棒

ばかぼう

馬鹿棒とは、建設現場などで、特定の長さや高さ、あるいは水平などを簡易的に確認するために用いられる、必要な寸法や目印が付けられた棒状の道具のことです。現場によっては、「遣り方(やりかた)棒」「レベル棒」「バカ定規」など、様々な呼ばれ方をすることもあります。主な用途としては、根切り(ねぎり)工事における掘削底面の高さ(根切り深さ)の確認、コンクリート打設時における所定の高さ(天端レベル)の確認、あるいは型枠の設置間隔や壁厚、部材の長さ・幅の確認など、日常的な施工管理の中で多岐にわたります。基準となる高さ(例えば、レーザーレベルが示す水平ラインなど)から、馬鹿棒を使って対象物の高さを比較・確認するといった使い方が一般的です。構造は単純ですが、繰り返しの確認作業を迅速かつ効率的に行い、一定の施工精度を確保する上で現場で重宝される道具です。ただし、あくまで簡易的な確認用具であるため、最終的な精度確認や重要な箇所の測量には、トランシットやレベルといった専用の測量機器を使用する必要があります。

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