建設用語集

妻面

つまめん

妻面とは、主に切妻(きりづま)屋根(本を開いて伏せたような形状の屋根)や入母屋(いりもや)屋根を持つ建築物において、屋根の最も高い水平部分である棟(むね)に対して、直角方向に面している壁面のことを指します。一般的に、建物の短い方の辺(短辺)に位置する壁面であることが多く、屋根の勾配がそのまま見えるため、壁の上部が三角形(または台形など、屋根形状に応じた形)になっているのが特徴です。「妻」は端部を意味する言葉に由来するとされています。この妻面には、採光や通風、意匠的な目的で窓や換気口、あるいは出入口などが設けられることもあります。妻面のデザインやそこに設けられる開口部の配置は、建物の外観、特にそのプロポーションや印象を大きく左右する重要な要素となります。

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