建設用語集

摺り付け

すりつけ

摺り付けとは、主に土木工学や道路工学の分野で用いられる用語で、高さの段差や勾配(傾き)、あるいは線形が変化する箇所を滑らかに接続するために、ある一定の長さ(区間)の中で緩やかに形状を変化させること、またはそのように処理された部分を指します。急激な変化を避け、二つの異なる形状やレベルを「擦り合わせる」ように自然に繋ぐことから、このように呼ばれます。 例えば、道路において直線部分からカーブ(曲線部分)へ移行する際、安全な走行や乗り心地を確保するために、横断勾配(カント)やカーブの曲がり具合(曲率)を急に変えるのではなく、ある程度の長さ(緩和区間)を設けて徐々に変化させますが、このような処理が摺り付けの代表的な例です。

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