建設用語集

原水

げんすい

原水とは、水道水や工業用水、農業用水など、特定の用途に利用するために、浄水処理や水質調整といった人工的な処理を施す前の、自然から取水した状態の水を指す言葉です。この原水の供給源となる「水源」は多岐にわたり、河川を流れる水(河川水)、湖や沼に溜まった水(湖沼水)、ダムに貯留された水(貯流水)、そして地下から汲み上げる水(地下水)などが代表的です。また、水資源が限られる地域などでは、海水を淡水化して利用することもあり、この場合の取水された海水も原水に該当します。原水は、その由来する水源の種類、取水する場所や季節、天候などによって、含まれる物質やその量が大きく変動します。そのため、私たちが安全かつ快適に水を利用できるようにするには、それぞれの原水の特性を詳細に把握し、沈殿、ろ過、消毒といった浄水プロセスを適切に組み合わせて処理することが不可欠です。

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