建設用語集

kbm

けーびーえむ

KBMとは、日本の建設現場で用いられる用語で、一般的に仮ベンチマークの略語と解釈されています。これは、建設工事期間中に、工事現場内あるいはその近傍に、高さ(レベル)の基準点として一時的に設置される標識や印のことです。工事を進める上では、根切り(ねぎり)底の高さ、構造物の各部位の据え付け高さ、床レベルなどを設計図通りに正確に施工するために、繰り返し高さに関する測量(レベル測量)を行う必要があります。KBMは、これらの工事中のレベル測量を行う際の、変動しない高さの参照点(基準点)として機能します。通常、工事の着手時に、国や地方公共団体が設置・管理している恒久的な高さの基準点である「水準点(BM)」からレベル測量を行い、その正確な高さ(標高値)を現場内に引き込みます。そして、工事の影響で動きにくいと考えられる既存のコンクリート構造物(擁壁や構造物の基礎など)、あるいは工事用に新たに設置したコンクリート杭や鋼杭、鋲(びょう)などに、その高さ(標高値、または工事独自の基準高さからの相対値)を明確に記してKBMとして設定します。

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