GLとは、Ground Level(グラウンド・レベル)の略語であり、建築分野において設計上の基準となる地盤面の高さを示す記号として広く用いられます。主に建築物の設計図、特に配置図、立面図、断面図などにおいて、建物の高さ関係を表す際の基準面として設定され、通常は「GL±0」または単に「GL」と表記され、その高さを±0.0m(またはmm)と定義します。このGLは、あくまで設計を進める上での基準となる仮想的な地盤面であり、工事着手前の実際の地面の高さ(現況地盤高:現状GLとも呼ばれる)とは必ずしも一致しません。多くの場合、造成工事などによって、最終的にこの設計GLに合わせて地盤面が平坦に、あるいは計画された勾配に仕上げられます。建築図面上では、このGLを基準(±0)として、例えば1階の床面の高さを「1FL = GL+500mm」のようにプラス値で、あるいは基礎底面の高さを「基礎底盤 = GL-1000mm」のようにマイナス値で、各部分の相対的な高さ(レベル)が示されます。
建設用語集
gl
じーえる