建設用語集

ワニス

わにす

ワニスとは、天然樹脂(セラック、コーパル、ロジンなど)または合成樹脂(アルキド樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂など)を、乾性油(亜麻仁油、桐油など)や揮発性の有機溶剤(アルコール、シンナーなど)、あるいは水などに溶解または分散させた、主に透明または半透明の塗料の一種です。一般的には「ニス」と略して呼ばれることも多くあります。塗装対象物の表面に塗布すると、含有される溶剤が蒸発したり、あるいは乾性油や樹脂が空気中の酸素と反応して硬化(酸化重合)したり、または触媒による化学反応が進行したりすることによって、光沢のある硬い保護皮膜を形成します。ワニス(ニス)を塗装する主な目的は、第一に、塗装対象物、特に木材の表面を保護することです。形成された塗膜は、湿気、汚れ、擦り傷、紫外線などから素材を守り、その耐久性を向上させます。第二に、透明または半透明である特性を活かし、木材本来の木目や色合いといった素材の美しさを損なうことなく、深みのある光沢やしっとりとした艶を与え、美観を高めることです。

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